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心配なこと

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 たまに考えると眠れなくなるほど不安で、心配なことがある。

数年前に父が病気で入院した時のことだった。

その日は遅くまで病室にいたのだが、そろそろ帰ろうかということになり、

弟と母と私は不安そうな顔をしている父に「また明日くるからね」といって

病室を後にした。

3人での食事(美味しくないね、こんな時の食事って)。

「おとうさんほんと、わがままなんだから~」と母の愚痴をききながら

母に甘えている父の姿を思い出しながら、静かに食事をとった。

弟は父の肩をもってか、「こんな状況だからな!男ってみんなそうなるんじゃないの?」

なんてのたまう。

ひさしぶりの親子水入らず。(なんだか弟も私も、年をとってしまった

けれど、もちろん母がいちばん)父の事は心配だが、不謹慎だとは思うが、子供に戻れたような

からだのどこかが「くすぐったい」ような、「この場で大声をだして泣きだしたい」ような

不思議な感覚をわたしは味わっていた。

弟に家まで送ってもらう。お嫁ちゃんが待っているので。(これが現実、もう私たちは子供ではない

んだね)弟の車を母と見送った。闇の中に、車のライトの明かりがどんどんと吸いこまれていく。

いつもこの家にいたのにね。庭の木の陰から、何かが出てきそうなので慌てて家の中へ。

残された女ふたり。「怖いね」・・・・・これをいったらダメだ。とはわかっているけれど・・・。

冷え切った部屋を暖めるために台所と居間のストーブをつけた。

明日持っていく父の下着の替えやバスタオルなどを用意したり、お風呂をそうじしたり

忙しく動いていた。

火の気のない隣の部屋、廊下のシンシンと足元から冷えてくる寒さが心細さに

さらに拍車をかけた。

すると次の瞬間ブレーカーが落ち真っ暗闇に!

「ひえ~~~!」母とわたしは大パニック。それより闇の中から悪魔の唸るような声が、

ブオーーーーー。なんだ! どうした!!!???

それのある場所に行き、すぐに私はブレーカーを上げた。

「今の音!なに!」「耳元で聞こえたよ!」「とうとう見たというか、出たというか、

聞こえちゃったよ~」というと母は「なにいってるの、ストーブが消えるときいつもこうなるのよ」

って。ほんとうに怖かった私は、母のそのひと言で救われた~。 ホッ。

いつもいる人がいない部屋って、さみしいね、怖いね。ビクビク、オロオロ。

もし、この先、母が一人になり、母が倒れわたしが看病に訪れたならば、その時はこの家に

ひとりです。 ひえ~~~怖いです! 1階から2階まで全部の部屋の明かりをつけて寝ます。

(どろぼうに、今ひとりだからね~はいってもいいよ~って狼煙をあげているようなものだが)

もちろん廊下もトイレもです。最悪、弟を呼べばいいんだ!そうだ、それがいい。 

お嫁ちゃんに「オネエサン、イイ歳して~怖がってるの~?」って笑われても、私はそうすることに

今から決めている(>_<)

  ♪ 老人のつぶやき

(父はその後急速に回復し、おかげさまで元気に暮らしております^^)
by toureiff1219 | 2011-09-04 23:01 | いろいろ
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